8月10日(月)から18日(火)にかけて、新型コロナウイルス感染症の拡大にともない延期されていた東京六大学野球2020春季リーグ戦が行われました。慶應義塾大学体育会野球部は惜しくもリーグ連覇を逃したものの、4勝1敗でリーグ2位となりました。
今季リーグ戦は当初4月中旬の開幕が予定されていましたが、延期を重ねながら開催の可能性を探り、時期を8月にずらし、1試合総当たり方式(各校5試合)で行われました。この方式での開催は、戦後直後の1946年春以来74年ぶり5回目のことです。また、観客の収容人数を上限3000人とし、入場前に検温を行う、観戦時はマスク着用のうえ大声を出さない、応援歌を歌わないといった感染症対策がとられました。
連覇を目指した野球部は開幕から3試合負けなく勝ち進み、8月15日(土)の早慶戦に臨みます。
試合に先立ち、今年野球殿堂入りを果たした慶應義塾野球部元監督・故前田祐吉氏と早稲田大学野球部監督・故石井連藏氏の殿堂入り表彰式が行われ、伝統の一戦に花を添えました。両監督が相まみえた1960年秋の「早慶6連戦」は、今なお名勝負として記憶されています。
試合は、3回表に新美君のツーランホームランで先制したものの、3回裏、6回裏に1点ずつ返されて緊迫した展開になりました。その後、7回表に1点追加するも9回裏に再度同点に追いつかれ、タイブレーク制の延長戦にもつれ込みましたが、延長10回表、2点適時打でそのまま逃げ切り、見事5-3で接戦を制しました。
全勝同士の対決となった翌16日(日)の法政大学戦は3点を先制したものの4-7で敗れ、惜しくもリーグ連覇を逃しましたが、猛暑のなか最後まで戦い抜いた選手たちに観客席から温かい拍手が送られました。