2020年9月30日(水)、「第1回文部科学省スーパーグローバル大学創成支援事業オンラインシンポジウム~コロナ禍の高等教育における国際連携~」が開催され、小尾晋之介常任理事がモデレータを務めました。国内外の大学関係者など約430名の参加者がアクセスし、テーマへの関心の高さが伺えました。
シンポジウムでは、パリ政治学院のバネッサ・シェエラー国際担当副学⻑、香港中文大学の王淑英副学⻑補佐、本学大学院メディアデザイン研究科の稲蔭正彦委員長が、それぞれの取組みについて講演しました。その後の自由討議は、佐藤邦明文部科学省高等教育局主任大学改革官・国際企画室長を交え、オンラインと対面によるハイブリッド・プログラムや、「オンライン交換留学」の現状と今後の見通しなどについての視聴者からの質問に答える形で行われました。
シェエラー教授は自身の講演の中で、「グローバルな大学は、コロナ禍がもたらした新しい日常(New Normal)に単に適応するだけでなく、新しい日常を積極的に創造する」重要な存在であることを強調しました。実際に異文化の中で生活し海外の大学で学ぶ体験をすべてオンラインで置き換えることはできません。しかし、3大学の試みは、コロナ禍という危機が、オンライン上の海外留学や、離れた場所にいながら行う共同研究、そのための方法論や技術の開発など、これまで誰も想像しなかった新たな価値と可能性を生み出す機会でもあることを示しました。