6月27日(木)、ラトビア共和国議長イナーラ・ムールニエツェ氏が三田キャンパスを訪れ、「ラトビアの視点から見た、EUが抱える課題および地域安全保障におけるチャレンジ」をテーマに講演会を行いました。今回の講演は、東京で開催された「WPL(女性政治指導者)サミット2019」参加のためにムールニエツェ議長が来日したことに伴い、実施されたものです。
ムールニエツェ議長は、長谷山彰塾長と懇談を行った後、東館8階ホールで講演を行いました。講演では、ラトビア共和国の概況、ラトビア語の重要性、日本との関係や、先進諸国と比しても高い女性の社会進出状況に触れました。その後、英国離脱をはじめとしたEUが抱える経済的課題やヨーロッパの安全保障問題についても語り、EU諸国が民主主義などの価値を共有している共同体であることの重要性を強調しました。最後にはラトビア語の詩を紹介し、講演を締めくくりました。
講演後には、環境問題やラトビアが女性の社会進出を成功させた秘訣、ロシアとの関係、またラトビア国内のロシア系住民の問題、EUと中国の関係などに関して多くの質問がなされました。質疑応答の際にはムールニエツェ議長に加え、同行していた副議長や前保険大臣も加わり、活気のある講演会となりました。