6月5日(水)、研究プロジェクト「AI for Social Good - a United Nations ESCAP-APRU-Google Collaborative Network and Project」のキックオフミーティングが、三田キャンパスで開催されました。このプロジェクトは、Google、国連アジア太平洋経済社会委員会(UN ESCAP)、環太平洋大学協会(APRU)の連携のもとに発足したAI研究のプロジェクトで、國領二郎常任理事がアカデミック・リードとしてこの会合の議長を務めました。APRUは、アジア太平洋地域の主要研究大学からなるコンソーシアムで、慶應義塾大学も加盟しています。
当日は、APRU加盟大学から8名の研究者が参加しました。コンピュータ・サイエンスなどの技術的側面から哲学など倫理的な側面までの幅広い分野を専門とする各研究者は、それぞれのテーマでAIに関連した研究の現状を発表し、Google、ESCAP、APRUからの参加者も交えて活発な議論が行われました。
この研究プロジェクトの成果は、来年にかけて行われる数回の会議を経てアジア・太平洋地域の大学・研究機関におけるAI研究の発展につなげられるとともに、APRUとして、同地域の政策立案者や産業界関連のNGOなどへ向けた政策提言として集約され、公表されます。
(参考)
APRU ウェブサイト:https://apru.org