慶應義塾大学は、文部科学省 平成30年度「オープンイノベーション機構の整備事業」に採択され、産官学連携の活動をさらに拡充するために、「人生100年時代の健康長寿を支えるスマート社会の創成」を目標として掲げた「イノベーション推進本部」を2018年11月に開設しました。これを記念して、3月14日(木)、三田キャンパス北館ホールにて、キックオフシンポジウム「自律・分散・協調型 慶應オープンイノベーション構想」が開催されました。
長谷山彰塾長の開会挨拶、村瀬剛太 文部科学省科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 大学技術移転推進室長の来賓挨拶に続いて、第一部では、イノベーション推進本部本部長の青山藤詞郎常任理事が、イノベーション推進本部の全体概要について説明を行い、慶應義塾が有する数々の強みをいかして、オープンイノベーションを迅速かつ強力に進めていきたいと述べました。その後、メディカル・ヘルスケア領域プロジェクト、スマート社会領域プロジェクト、そして実際にイノベーション推進本部で行うマネジメントについて、説明がありました。
第二部では、近藤正晃ジェームス 世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター代表理事による基調講演が対話形式で行われました。講演の中で近藤氏は、慶應義塾が目新しいアイディアを多く出せる環境をつくり、世界のオープンイノベーションを主導していくことへの期待を述べました。また第三部では、「産業界からの大学への期待」というテーマで、VC、起業支援機関、企業、大学発ベンチャーからのパネリスト4名より、さまざまな視点での意見が交わされました。
本シンポジウムでは、さまざまな企業の関係者をはじめ産官学から多数の来場があり、熱心に聞き入る参加者の様子が見られました。
(参考)
文部科学省「オープンイノベーション機構の整備事業」および国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)「研究成果展開事業 産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」に採択される(2018/10/18)