10月23日(水)、李洛淵(イ・ナギョン)韓国国務総理が、学生と対話を行うため慶應義塾大学三田キャンパスを訪れ、会場となった東館ホールで、集まった学生たちから拍手で迎えられました。
今回の学生との対話は、慶應義塾大学東アジア研究所 現代韓国研究センターの主催で、西野純也法学部教授・現代韓国研究センター長の司会のもと行われました。まず初めに、李総理は挨拶のなかで、今日までも日韓関係において主張の違いがあったときは対話で解決してきたことに触れ、現在の悪化している日韓関係も対話で解決したいと述べました。また、自由で健全な思考を持つ若者たちに未来志向の日韓関係を構築してほしいと語りました。
その後、李総理は学生たちに質問を促しました。日韓関係の悪化が民間交流に影響を与えないためにどのようにすべきかとの質問に対しては、両国の国民が居心地の悪さを感じている現状は望ましくないとし、若者同士の交流を政府として支えたいとの考えを述べました。そのほか、李総理が東亜日報の東京特派員として日本に滞在していた時の日本の印象や、現在の韓国のファッション・食文化など多岐にわたる質問があり、李総理はそのひとつひとつに丁寧に答えました。
李総理は最後に学生に向けて、多様な事柄に関心を持ち、偏見を持たずありのまま相手国を見ることを心掛けてほしいと述べ、三田キャンパスを後にしました。