6月8日(金)午前10時より、三田演説館にて、リチャード・L・アーミテージ氏に対する慶應義塾大学名誉博士称号授与式が行われました。米国のジョージ・W・ブッシュ政権で国務副長官を務めた同氏は、アジア諸国を筆頭に世界各国でさまざまな交渉・活動に従事し、日米関係をはじめとする国際関係の安定に多大な貢献を果たしました。また研究者や学生たちとの対話を通じて教育・研究の面でも大きな功績を残したことを評価し、名誉博士の称号を授与することになったものです。
授与式では、ワグネル・ソサィエティーによるコーラスが響くなか、アーミテージ氏が入場し、中山俊宏総合政策学部教授の司会のもと、村井純政策・メディア研究科委員長が推薦文を朗読しました。続いて長谷山彰塾長がアーミテージ氏へ名誉学位記を授与し、式辞を述べ、それに応えてアーミテージ氏から謝辞がありました。
閉式後、南校舎ホールにて、記念講演会「ベトナム、中東、そして日本における私の旅路:未来の若者たちへのメッセージ」が行われました。同氏は米国海軍に入隊した経緯や、ベトナム戦争の従軍経験などを語り、それらの体験から得た教訓を述べました。また質疑応答では、終了予定時間まで学生らからの質問が絶えず、同氏はひとつひとつの質問に丁寧に答えていました。