3月2日(金)、三田キャンパス東館にて、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)主催による国際シンポジウム「アジアの安全保障と米国太平洋軍」が開催されました。
慶應義塾大学では、スーパーグローバル大学創成支援事業における安全クラスターの活動として、2015年から研究プロジェクト「アジア・太平洋地域のシステム:柔軟性・強靭性・安定性」を実施しており、本シンポジウムは3年間の研究成果を報告するものです。
近年のアジアの安全保障は緊張度を高めています。日米安全保障条約はアジアの安全保障の基盤のひとつとして機能してきましたが、有事の際に米軍の指揮命令はハワイに司令部を置く米国太平洋軍(USPACOM)によって担われます。従来、在日米軍(USFJ)や在韓米軍(USFK)についての研究は行われてきましたが、その上位に位置する米国太平洋軍についての研究は多くありませんでした。
今回のシンポジウムでは、現在のアジアにはどのような地政学的リスクがあるか、それに対して米国太平洋軍はどのように対応する可能性があるか、そして、日米同盟の下で日本政府や自衛隊はどのように対応することができるかを検討しました。
シンポジウム会場には、研究者や政府関係者、一般来場者、報道関係者など多くの参加者が集まり、熱心に耳を傾けていました。