早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンター(図書館)は、日本初の図書館システム共同運用に向けた覚書に基づき、イスラエルに本社を持つEx Libris社のAlma(*1)およびPrimo VE(*2)を共同運用図書館システムに採用することを決定しました。
早稲田大学と慶應義塾大学は、1986年4月1日より「早稲田大学および慶應義塾の図書館相互利用に関する協定書」を締結し、専任教職員・大学院生・学部生が図書館を相互利用できる仕組みを活用してきましたが、2017年5月12日にこの枠組みをさらに拡大して、図書館システムの共同運用に向けた覚書を締結し、システム選定の準備を進めてきました。
このたび採用を決定したEx Libris社の同システムは、ケンブリッジ大学やハーバード大学をはじめとする海外の名門大学図書館で運用の実績があります。今回の導入により、両大学の連携によって1,000万冊規模の図書館が実現します。また、従来の図書館業務の改善に加え、ジャーナル等の電子資料の契約・アクセス管理を一元的に行うことが可能となり、より安定的かつ国際標準に準拠した学術情報を提供できる環境が整うことが期待されます。今後、両大学において、2019年度中の稼働を目指し連携して準備を進めていきます。
(*1)Alma: 紙の図書、雑誌と電子ジャーナル等の購読契約のある電子情報を統合的に管理できるクラウド型図書館システム。2017年9月時点で33ヶ国1000機関が採用している。
(*2)Primo VE:図書館利用者が、蔵書、契約電子情報に加え、論文データをまとめて横断的に検索することが可能なプラットフォーム。ディスカバリーと呼ばれている。
共同運用によるメリット
(1)共同運用による利用者サービス・資料の充実
(2)システム共同運用による運用の安定化とコスト削減
(3)目録形式の標準化、目録作成のコスト削減
(4)早慶間での知識/経験の共有、人的交流の促進
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