10月21日(日)、日吉キャンパスで開催された連合三田会大会のイベントとして小泉信三記念講座が開催されました。連合三田会大会での開催は初の試みで、例年三四会が主催している医学部講演会に引き続き、小泉信三記念講座では本田賢也医学部微生物学・免疫学教室教授が「腸内細菌と健康」をテーマに講演を行いました。
本田賢也教授は、腸内細菌学、免疫学、微生物学の研究において世界をリードし第一線で活躍する研究者です。講座では、腸内細菌の実態とその役割についての話題から、腸内細菌の乱れによる健康への影響や健康維持における重要性について説明し、さらに、がんや自己免疫疾患に対する新しい戦略として期待される腸内細菌株を用いた治療法や、腸内細菌株を同定しより有効に幅広く応用するための研究について、時にユーモアを交えながら、最新の知見を含む難しい内容をわかりやすく紹介しました。
参加者は皆熱心に聴講し、質疑応答や双方向の意見交換も活発に行われました。今回、医学部講演会との連携により「健康」がテーマとなったことで、最先端の研究内容をより身近に感じられる機会となりました。