11月2日(木)、三田キャンパス東館6階G-Labにて、世界銀行の最高経営責任者(CEO)であるクリスタリナ・ゲオルギエヴァ氏による講演会が、慶應義塾大学と世界銀行の共催で開催されました。長谷山彰塾長による開会挨拶の後に、ゲオルギエヴァ氏が「ジェンダー平等、貧困撲滅、繁栄の共有の促進を目指して:世界銀行の取り組み」と題して講演を行いました。
ゲオルギエヴァ氏は講演の中で、発展途上国の現状を説明し、貧困削減対策として世界銀行は、発展途上国への資金と人材の投入、女児への質の高い基礎教育の提供に代表されるジェンダー平等プログラム、質の高いインフラ投資を行っていることを紹介しました。
講演後、朝日新聞コンテンツ戦略ディレクターの藤谷健氏との対談が行われ、その後の質疑応答では塾生から複数の質問がなされました。「日本人は世界の平和にどのように貢献することができるか」との質問に対し、ゲオルギエヴァ氏は「発展途上国の人々の声を大事にし、彼らに関心を持つことが重要だ」と回答しました。
大学院商学研究科では、世界銀行からの資金により、発展途上国の将来の税務行政を指導する人材の養成を目的とした学位取得プログラム「世界銀行国際租税留学制度」を設置しており、会場には商学研究科に所属する世界銀行奨学生を中心に多くの塾生が来場し、参加者は熱心に講演に耳を傾けていました。