「カレールー自体からここで作っているからでしょうか。業者から買ったルーではなく、自家製の味で、ここでしか出せないオリジナルな味になっているのです。それと、ボリュームもしっかりと出してあります」
谷村さんは1955(昭和30)年から60年以上もの間、山食の厨房に立ち、塾生や教職員のお腹を満たしてきました。その味はいまや三田キャンパスの歴史の一部となっています。また、ボリュームを求める塾生たちには、カツカレーも人気です。
「カツもここで揚げているのでサクサクです。そのほかのメニューもすべて手作りです。肉でも魚でも市場から直接仕入れてここで調理しています」
そこまで徹底した手作りだからこそ、多くのファンを魅了しているのでしょう。山食カレーを求めて三田キャンパスを訪れる卒業生はあとを絶ちません。2015年には慶應義塾公式グッズとして、レトルトカレーも登場しています。
「塾員(卒業生)の方々に喜んで購入していただいています。わざわざ海外の塾員に送ってあげる人もいるそうです」。