慶應義塾

社会階層と不平等:マクロな制度編成と国際比較

執筆者プロフィール

  • 竹ノ下 弘久

    社会学研究科 社会学専攻 教授

    竹ノ下 弘久

    社会学研究科 社会学専攻 教授

社会学の立場から、社会階層と不平等と呼ばれる研究領域を中心に、調査研究を行ってきました。その中でも、社会において不平等の生成、維持に関わるマクロ、メゾ・レベルの諸制度が果たす役割に注目してきました。考察の中心は、日本社会にありますが、日本社会の制度の果たす役割を可視化するために、他国との比較を重視して研究してきました。私自身のこれまでの研究では、東アジア諸国における不平等の国際比較を通じて、教育と労働市場をめぐる諸制度の相違が、不平等のあり方にどのような違いをもたらすのか検討してきました。こうした階層研究を進めるにあたり、日本社会全体の不平等構造と制度の関わりを明らかにするだけでなく、グローバル化という社会変動が不平等構造にどのような変化をもたらすのかを考察する観点から、海外から日本に移住してきた国際移民に注目し、かれらをとりまく制度と不平等との関係を考察しています。日本社会を中心とする階層研究を、国際的な視野から進めていくために、アジアや欧米諸国の研究者との研究交流と、国際的な共同研究にも従事しています。