慶應義塾

メディアの社会心理学から人間と社会を探求する

執筆者プロフィール

  • 李 津娥

    社会学研究科 社会学専攻 教授

    李 津娥

    社会学研究科 社会学専攻 教授

私たちは、メディアのオーディエンスとして様々なメディアコンテンツを消費しています。消費者、生活者、有権者としての価値判断や意思決定において、また、自己、他者、社会に対する認識において、私たちはメディアをどのように利用し、どのような影響を受けているか。こうした問題にメディア心理学の視点から研究しています。大学院の博士課程では、広告のエンターテインメント性に注目し、広告に対するユーモア知覚が広告効果過程に及ぼす影響について研究をしていました。今は、引き続き、多様化するメディアや企業環境を踏まえ、人・コト・モノをつなぐ広告や関連するメディアコンテンツがどのように発信、共有され、消費者としての私たちの心と行動にどのような影響を及ぼしているかについて研究を行っています。広告は社会問題や政治に関する情報を伝え、説得を行うコミュニケーションでもあります。政治広告や政治キャンペーンが有権者の意識や行動に及ぼす影響も私の重要な研究テーマです。政治コミュニケーションに関しては、女性政治家とメディア、政治志向による政治情報の消費と共有などの研究にも取り組んできました。メディア・コンテンツは、国内のみならず、国や文化を超え消費されています。トランスナショナルな空間に生きるディアスポラが、文化的アイデンティティを維持し再構築する上で、母国メディアの利用がどのような意味を持つかについても研究を行なっています。