広大な森。その下を貫く東海道新幹線。そして、縄文時代の遺跡。
慶應義塾大学の日吉キャンパスでは、都会ではめったに味わえない自然や、古今東西の遺産に触れることができます。実際に広大な敷地を用いて、多様性に富んだ授業も行われています。
私は1クラス20人程度で、発表やディスカッション、実践的な学びをする「少人数セミナー形式の授業」に特に力を入れています。大学は300人程度が一斉に受講する形式の授業が多いのですが、ここでは教授や仲間との距離も近く、切磋琢磨しながら学ぶことができます。
現在、私自身が履修している少人数セミナー形式の授業の一部をご紹介します。「雑木林の管理と実践」という授業では、実際に日吉の森で鎌を用いて草刈りをしたり、木を伐採したりしています。絶滅危惧種の花やクワガタを間近に見ることもあり、東京育ちの私にとっては、毎週とても新鮮な気持ちです。「地域経済を考える」という授業では、グループでテーマを決めて、日吉の町をフィールドワークしたことがあります。キャンパスの裏手に東海道新幹線を見に行ったり、商店街のお店を巡ったりと、クラスメイトの個性的なテーマ設定に驚きました。