明治4(1871)年にキャンパスを移転して以来、義塾のホームグラウンドとなっている「三田」は、
「①東京都港区の1地区。芝公園の南西に当たり、慶應義塾大学がある・②慶應義塾大学の俗称」——と、広辞苑(第4版)にも載るほど、義塾の存在や歴史を語る上で欠かせないキーワードとなっている。
北・西は古川、東は東京湾を境に、小山台・三田台と呼ばれる南北に伸びた台地状のエリアは、三田、田町、豊岡町、綱町、小山町、赤羽町、松本町、四国町などの街並みから成り、平成の今日にいたるまで、義塾社中はもちろん一般の人たちにも親しまれてきた東京の名所の一つである。