慶應義塾大学大学院理工学研究科の菊地隼矢(大学院生)、同大学理工学部化学科 生体分子化学研究室の藤本ゆかり教授、松丸尊紀助教、および兵庫医科大学 医学部 病原微生物学の小椋英樹准教授、石戸聡教授らの研究グループは、糖脂質-GalCerをアジュバントとして活用し、炎症などの副作用を抑えながら効率よくワクチン効果が期待できる、新たなモダリティの開発に成功しました。
本研究では、糖脂質抗原分子であるα-GalCerと、インフルエンザウイルス由来のペプチド抗原を用い、新たな化学合成法を開発することにより、新規自己アジュバント型の抗原複合型分子を作製しました。さらに、HLA-A*24:02 transgenic mouseを用いて、日本人に最も多いHLAであるHLA-A*24:02に特異的に免疫応答を起こすことができる抗原複合型モダリティ分子を開発しました。
本成果は、副作用の抑制と高い免疫誘導能力を持つ新たなワクチン設計の基盤を確立するものであり、今後さらに開発を進め早期の臨床治験を目指します。
本研究成果は、2026年2月25日(日本時間)に、ケミストリー・ヨーロッパが出版する化学専門誌ChemBioChem に掲載されました。