慶應義塾大学大学院理工学研究科の長嶋隼矢(修士課程2年)と、同大学理工学部情報工学科の杉浦孔明教授は、太陽フレア予測AI「Deep Space Weather Model:深層宇宙天気予報モデル」を開発しました。このAIに約8年間分の太陽観測画像を学習させることで、専門家を超える精度と信頼性を達成し、その予測結果の公開を開始しました(https://keio-smilab25.github.io/DeepSWM/forecast)。
本AIは、過去672時間(28日間)にわたる太陽観測画像の長系列データから、独自の深層状態空間モデルを用いて太陽フレアの発生を予測します。従来は専門家の知見に基づく計算が必要でしたが、本AIは画像データのみから予測することを可能とし、太陽フレア予測の代表的な先行研究である「Deep Flare Net」の性能を、約21%上回りました。本研究成果は、コンピュータビジョン分野における難関国際会議である「ICCV 2025」で発表予定です。