慶應義塾では1月10日の福澤先生誕生日に記念会を催す習慣が明治時代の末より100年以上続いています。その会場内で、福澤諭吉直筆の書幅などを飾って新年のお祝いを兼ねていたのがこの展示の起源で、戦後は新しく慶應義塾が入手した資料をお披露目する恒例行事となっています。従来は1月10日の1日限定公開でしたが、展示館開館以来、より長い期間ご覧いただけるようになりました。
2026年は1901年2月3日の福澤諭吉逝去より125 年の節目となります。今回は新発見となる福澤諭吉書簡に加え、「日本ラグビーの父」E. B.クラーク旧蔵の記念品、中等部の霜降制服、優勝のかかった早慶戦でのみ掲揚される金ペン塾旗など慶應義塾ゆかりの諸資料を紹介します。