慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科 川久保俊研究室と一般社団法人日本ガス協会は、リモートワークの急速な普及により住宅内の温熱環境の重要性が高まっていることを受け、冬季における床近傍の温度が在宅勤務者の生理的、心理的反応を通じて作業パフォーマンスに与える影響を検証することを目的とした研究を実施しました。
その結果、床近傍が温暖な環境にあると、生理的状態を示す足先皮膚温度と心理的状態を示す温熱快適性・集中度が向上し、さらに創造的作業のパフォーマンスに良い影響を与えることが明らかになりました。
これにより、床近傍の暖房効果に優れる床暖房が、より快適で生産的な在宅勤務の実現に貢献できる可能性が示されました。
両者は今後も、住宅内の温熱環境が居住者に与える影響について共同研究を進め、より快適で居住者のウェルビーイングに貢献する住環境に関する検証を続けてまいります。