自分の意思を多数の相手に伝達する手段として、演説や討論という方法を日本に紹介したのは、福澤諭吉と初期の慶應義塾入門生でした。明治7年には三田演説会を組織して一般に公開することとし、また演説や討論の仕方を手ほどきした本や規則を発表して、その普及につとめました。慶應義塾はその伝統を脈々と受け継ぎ、日本最初の演説会堂である三田演説館において、毎年、三田演説会を開催しています。
本年開設150年を迎えた三田演説会は、12月4日(水)に「幕末薩摩の若者たちと私-薩摩スチューデントを追って-」と題して、作家・国文学者の林望氏が講演します。本演説会のイベント欄へのご掲載、およびご取材をぜひご検討くださいますようお願いいたします。