慶應義塾大学医学部放射線科学教室の陣崎雅弘教授らの研究グループは、産学連携により開発した、世界初の全身用立位・座位CT(以下、立位CT)の臨床第1号機を2017年に導入し、有用性を検討してきました。その結果、①検査のワークフローの改善、②完全非接触・遠隔化による感染リスク回避、③立位で症状がでる患者への診断の有用性、④運動器疾患の早期診断、⑤骨盤底筋の緩みの判定、⑥筋肉量の経時変化、⑦静脈評価などの有用性を明らかにしました。
これらの成果を踏まえ、健常者において立ったまま効率よく検査できる有用性は高く、加齢性変化の診断にも有用と考えられることから、慶應義塾大学予防医療センター(麻布台ヒルズ森JPタワー6階)に立位CTを導入し、健診に活用していきます。