人とAIが共生するHumanity 2.0社会(※)の実現を目指して、2021年4月より、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)に「共生知能創発社会研究センター」を設置します。本センターでは、戦略的産官学連携により次世代AIを中核とした研究開発を推進します。これまでの「人が使う道具」としてのAIとは異なる、人の意図を理解し、場の空気に呼応した高い適応性と初めて遭遇する状況にも対応できる高汎用性を兼ね備えた、「人と共生する自律性・能動性を持つ心を持つAI」の実現を目指します。
超少子高齢化する日本社会における人と共に働く労働力として、日々の信頼できる相棒として、人のように自ら考え相手のことを想い能動的に動作できるAIの実現は、AIが人間社会の一員になるための絶対条件であり、DXを社会に定着させるだけでなく、特に今後のWithコロナ社会における発展を支えるための切迫した課題でもあります。このような中長期な先を見据えた取り組みを、産官学の横連携研究開発体制により力強く推進させます。
※超スマート社会を目指すSociety 5.0の精神を踏襲しつつ、社会を構成する一人一人の人間を強く意識した、「AIと共生する新しい人間社会の実現」という思いを込めた提案です。これまでの人間社会であるHumanity 1.0からHumanity 2.0へのアップグレードを目指します。