慶應義塾大学薬学部薬物治療学講座の齋藤義正准教授らの研究グループは、難治性がんの代表である胆道がん患者から提供されたがん細胞を体外で長期間培養し、それらの細胞を用いて薬物スクリーニングを行うことにより、白癬菌(水虫)の治療薬であるアモロルフィンおよびフェンチコナゾールが胆道がんの新たな治療薬となる可能性を見出しました。
アモロルフィンおよびフェンチコナゾールは、白癬菌(水虫)などの真菌感染症に対する治療薬として使用されており、市販化合物なのですでに安全性が確認されています。胆道がんを最小限の副作用で効率的に抑制する新規予防・治療薬の候補になることが期待されます。
本研究成果は、2019年4月23日(米国東部時間)に国際学術誌『Cell Reports』電子版に掲載されました。
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