1月12日、三田キャンパス東館8階ホールで、世界的な歴史家で米国イェール大学歴史学部のティモシー・スナイダー教授が、「ブラックアース ホロコーストの歴史と警告」と題する講演を行いました。
初来日のスナイダー教授に対し、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)所長の駒村圭吾常任理事から、スナイダー教授のように世界的に著名な講師をお招きして講演会を開催できることは光栄であると歓迎の挨拶がありました。その後、スナイダー教授の代表作を続けて翻訳しており日本への紹介者でもある池田年穂名誉教授から、スナイダー教授とその業績について紹介がありました。スナイダー教授は、60分間にわたり「ホロコーストの発生と国家の存否の関わり」をメインテーマに、エストニアとデンマークの比較などの具体的な例や数字を挙げて語りました。
質疑応答では5名からの質問に対してスナイダー教授が熱弁をふるって答え、講演会は予定時刻を延長するほど活気のあるものとなりました。塾内の学生・教員だけでなく外部からも多くの参加者があり、立ち見が出る盛況でした。