1954年創部と言われる落語研究会は、慶應義塾大学公認学生団体の中でも歴史の長いサークルとして知られ、当初はプロの落語家を招く落語鑑賞会を開催していました。その後まもなく、塾生たち自身も実演を行う活動を始め、OBには立川談慶などプロの落語家も輩出。年2回の学園祭(三田祭、矢上祭)をはじめ、全国各地の小学校や老人ホーム、地域のイベントなどからの依頼も多く、現在では30名の部員たちで年間100件近い口演を行いながら、その芸や笑いのセンスを磨くべく、研鑽を積んでいます。
そもそも落語とは、室町時代の大名に話し相手として仕えた「御伽衆(おとぎしゅう)」をルーツに、江戸時代にはその話芸で銭を得る職業落語家が誕生し、現代に伝わる伝統芸能のひとつになったと言われています。最大の特徴は、噺の最後に「オチ」がつくこと。身振り手振りを交えながら、巧みな話術で一人何役も演じながら、「人情噺」や「滑稽噺」などのストーリーを展開していきます。