興味深かった授業は、法曹コース独自科目の一つである〈法務演習II(民法Ⅰ)〉です。特に印象に残っているのは、条文や判例の文言に当てはまるかどうかを検討すれば、事例が解決するのではないという学びでした。具体的な事例であればあるほど、双方の主張の背景にある「生の意見」が見えてきます。「生の意見」を踏まえた妥当な結論を導くためには、
多角的な視点が欠かせないことを再認識させてくれました。
また、三田法曹会という同窓組織と連携して、法曹実務家の先生のお話を授業で拝聴できることは、慶應義塾大学ならではの強みではないかと思います。進路に迷っているとき、実際にその進路で活躍されている方のお話を直接伺えたことは、リアルな雰囲気を感じることにつながるもので、ありがたかったです。