11月9日(木)、三田キャンパス東館G-labにて、2023年度の小泉信三記念講座として、吉高まり氏による講演「カーボンニュートラル世代のサステナブル経営-地域と大学の未来を見据えて-」が行われました。
吉高氏は、米国ミシガン大学環境・サステナビリティ大学院 (当時:自然資源環境大学院)、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を修了、IT企業・米国投資銀行などで勤務の後、国内外で環境金融コンサルティング業務に長年従事。現在は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社フェロー(サステナビリティ)、東京大学教養学部客員教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科講師(非常勤)を兼任されています。
講演では、地球が抱えている気候変動や生物多様性喪失に対応する世界と日本の動向を踏まえ、高まる金融の役割について解説されました。さらに、ESG投資、サステナブルファイナンスの基礎となる企業の非財務情報開示についても触れ、企業に求められるサステナブル経営のあり方について説明がありました。
また、今年閣議決定された「グリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた基本方針」を巡る地域での事例も紹介しつつ、GXにおいて大学に期待される役割と、カーボンニュートラルを実現するサステナブルな社会とはどのようなものかを提言もされました。
参加者は皆熱心に聴講し、知見を深めました。
小泉信三記念講座について