慶應義塾出身で、禅を"ZEN"として広めるきっかけを作った禅僧・釈宗演(1860-1919)の生涯を振り返る展覧会「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」が6月4日(月)から8月6日(月)まで三田キャンパス内の図書館展示室(第1会場)と南別館アート・スペース(第2会場)で開催されています。釈宗演は、1885年に慶應義塾に入学、セイロン(現在のスリランカ)留学や、1893年に米国シカゴで行われた第1回万国宗教会議への参加などで知られ、その弟子に当たるのが仏教学者として世界的に知られる鈴木大拙です。
6月11日(月)、三田キャンパス西校舎ホールにおいて、特別対談「釈宗演とグローバリゼーション」が行われ、臨済宗円覚寺派横田南嶺管長、東京大学東洋文化研究所馬場紀寿准教授が登壇し、釈宗演の革新的な生涯を、円覚寺の歴史や仏教史の中に位置づけた対談を行いました。台風の影響によるあいにくの雨の中、600人以上が詰めかける盛況で、同日には南館の旧ノグチ・ルームにて坐禅ワークショップも開催されました。
なお、展覧会図録(230ページ)は、第2会場で販売しています(特別御朱印付)。また会期中に、4回の坐禅ワークショップと、3回のギャラリートークの開催が予定されています。
特別展「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」
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