慶應義塾

クリティカルケア看護分野

生命の危機状態にある患者やその家族へのケアの探究

担当教員

担当教員

  • 村上 好恵

    Yoshie Murakami

    Email:   muray@keio.jp  

分野の研究テーマ

生命の危機状態にある患者やその家族へのケアの探究

PICS(Post Intensive Care Syndrome)の予防的ケア

クリティカルケアを実践している看護師の存在価値

分野の紹介

クリティカルケア看護は、患者の年齢を問わず、そして重症集中看護、急性期看護、周手術期看護、救急看護、在宅医療、終末期看護といった幅広いあらゆる治療・療法の場、あらゆる病期・病態にある人々に生じた生命の危機状態に対して、専門性の高い看護ケアを提供することで、生命と生活の質(QOL)の向上をめざす看護です。

医療技術の進展、医療制度の変化、地域包括ケアシステムの更なる推進、多職種協働の必要性など、今後ますます生命の危機状態にある患者やその家族のおかれた環境は変化することが予測されるため、専門性の高い看護ケアを提供するためには、その局面における必要な看護を探究し続ける必要があります。

また、本研究科を選択していただく意義がもう一つあります。わが国の死因第2位の循環器疾患領域においても、原因遺伝子の解明によって疾患の定義や治療法が変わりつつあり、日本循環器学会他が2006年に刊行した初版「心臓血管疾患における遺伝学的検査と遺伝カウンセリングに関するガイドライン」が2011年に改訂、そして2024年3月に2回目の改訂が行われました(一般社団法人日本循環器学会ホームページ)。今後、様々な疾患の原因遺伝子の解明がますます進むことは予想されます。原因遺伝子が明らかになってくると、治療の選択肢が変化し、それに伴って患者や家族へ提供される情報が複雑になり、同時に意思決定支援も変化していきます。本研究科には、遺伝看護のカリキュラムが存在していますので、他大学院にはない視点で、ゲノム情報の最新の知識や遺伝看護の知識も含めた新たなクリティカルケア看護のパラダイムに対する研究や実践を担う人材育成が行えると考えています。

主な論文

  • 村上好恵、他. (2025) 急性・重症患者看護専門看護師による循環器疾患の遺伝学的検査に関する意思決定支援関与の実際. 日本看護科学学会学術集会講演集.

    村上好恵(2023)アセスメント力を上げる 臨床推論すっきり解説ノート. YORi-SOUがんナーシングシリーズ.

メッセージ

PICSのような、生命の危機的状態を経た後のつらさへのケアを一緒に考えていきましょう。

また、循環器領域でも、日常診療において遺伝学的検査の実施が増えてきています。患者や家族が新しい情報を自分の人生にどのように活かしていきたいのか意思決定していくために、看護師は最新の知識をもち、一次予防・二次予防・三次予防の視点でのケアを提供し続けることが求められています。

大学院で、新たな分野のパイオニアとしての学びを深めてみませんか。

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