「学門制」の強みを生かし、自分に最適な学科を選択
理系全般の基礎に触れたうえでの専門決定
理工学部を志望したのは、将来の目標が漠然としていた私にとって「学門制」の存在が魅力的に映ったためです(p.49参照)。近年は複数の分野を融合させた研究が主流なこともあり、理系全般の基礎に触れてから専門を決められる制度は大きな意味を持つと思います。所属学門内の学科以外に進める「学門越え」という制度も用意されています。
私は、高校での実験や授業を通して興味をもった化学・生物系へ門戸が開かれている学門Eを受験しました。入学後の学びを通して多くの学科に魅力を感じましたが、より専門的な化学の奥深さに触れ、やはり化学の道に進みたいと思い応用化学科に進学しました。規模が大きく幅広い分野を網羅していることも決め手の一つとなりました。
学びの先にあるユニークな考察
理工学部の授業は、演習やディスカッションなど、"学びをもとに個々人がどう考えるか"ということに焦点を当てたものが多いです。
その象徴といえるのが学生実験です。教科書を鵜呑みにせず、自分の五感で実際の現象を確認すること。一つの現象にどう意味を見出すかは人によって異なり、生まれる考察は唯一無二であること。これらの重要性を実験のたびに感じることができ、大変有意義な時間を過ごせています。
仲間の本質を尊重し高め合う
理工学部と聞くと、女性が占める割合が少ない点を気にされる方もいるかもしれません。しかし、性別などの「特徴」ではなく、人柄や能力、価値観といった「本質」を尊重する学生が多いです。そのため、誰でも不安を感じることなく充実した毎日を送ることができるでしょう。
また、課外活動として、大学公認の学生団体「ワグネル・ソサィエティー女声合唱団」に所属しています。定期的な演奏会のほか、国内外の大学との合同演奏会、ウィーンやチェコでの海外公演など演奏機会は多岐にわたります。その企画・運営も学生が行うので活動を通して多くのものを得られましたが、その中でも一番大きいのは、やはり常に心の支えになってくれる仲間の存在です。慶應義塾大学ではあらゆる場面で、切磋琢磨しながら高め合うことができる仲間に出会うことができます。
自分の意思を胸に全力で取り組む
4年生からは、癌の基礎研究に携わる研究室に配属される予定です。研究活動を主軸としながらも、合唱団の活動など他のことにも全力で取り組みたいと思います。
私は、自分の興味や意思に正直でいる、ということを大切にしています。将来どのような道に進むとしても、自分で決めたことを妥協せずにやり通したという経験が自分の基盤になるはずです。受験生の皆さんには、勉強以外のことも含め全力で取り組み、自分の可能性を広げてほしいです。慶應義塾大学には、熱意さえあればそれを実現できる環境が揃っています。慶應義塾大学でお会いできることを楽しみにしています。
この記事は、受験生向け大学案内『ガイドブック2027』に掲載したものです。
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掲載内容は2025年度取材当時のものです。