学問を「生きたもの」として感じさせてくれる先生方
理系の強みを活かせる学びのステップ
私が経済に興味を持ったのは、コロナ禍がきっかけでした。高校入学とともに休校が決まるような状況下で、社会の停滞を目の当たりにし、社会全体を支える基盤としての「経済」を学びたいと思いました。
自分の得意分野は「理系」、教科でいうと数学でした。この強みを活かし、数量的な分析により社会の動きを読み解く経済学のスタイルに興味を持ちました。しかし、経済学部を「文系」とする日本では、入学当初から数学的な視点で経済を学べる大学は少ないという現状があります。その中で慶應義塾大学経済学部は、経済理論や数学を先に学べるコースがあり(p.19参照)、自分の興味に応えてくれました。
企業との共同研究も行える研究会
経済学部の強みの一つは、経済学の様々な分野で高い評価を受けている先生方のもとで学べる点です。教科書の内容にとどまらず、最前線の研究や実社会と結びついた知見に触れることができるので、学問を「生きたもの」として感じることができます。
研究会では、統計解析を基盤に、マーケティングと行動経済学を組み合わせた学術的な研究に取り組んでいます。権威ある先生が指導、同じ研究会の大学院生がサポートしてくださる環境は、この上ないものだと思っています。特徴的なのが、企業との共同研究を行えることです。学部生のうちから実際の企業が蓄積した「生のデータ」を分析し、先方とディスカッションしながら研究を進められることは得がたい経験です。
自分にはなかった視点に触れる刺激
学生の多様性も大きな魅力です。出身地や興味関心、将来の目標など様々なバックグラウンドを持つ学生との日々の交流の中で、自分にはなかった視点に数多く触れることができます。地方出身で、狭いコミュニティにいた私には非常に刺激的な環境です。
課外活動は、「慶應アンサンプルファミーユ」というポップスオーケストラサークルの活動に力を入れています。演奏面だけでなく、運営面も学生主体で行う点に特徴があり、演奏会の企画から当日の進行管理まで、すべて自分たちで作り上げます。チームとしての協働力も培える活動を通し、「仲間」という一番の財産を得ることができました。
行動経済学の学びで深まる「人」への興味
今後の目標は、様々な「人」と関わりながら、関わった「人」それぞれにとっての価値を届けられる存在になることです。そのように考えるようになった理由の一つは、行動経済学を学んだ経験です。"人は必ずしも合理的に行動するわけではなく、理屈だけでは説明できない選択をする"ことを学び、人そのものへの興味を持ちました。
大学生になると、自分で選べる「自由」が増えていきます。その第一歩として、受験についても自分自身の選択で、充実したものを勝ち取って欲しいです。心から応援しています。
この記事は、受験生向け大学案内『ガイドブック2027』に掲載したものです。
最新のガイドブックはPDF、デジタルパンフレットとしてご覧いただくことができます。「ガイドブック」のウェブページをご確認ください。
掲載内容は2025年度取材当時のものです。