慶応4年5月15日(1868年7月4日)、戊辰戦争のさなか、上野で官軍と彰義隊の戦闘が行われ、砲声殷々として江戸市中に響きわたる中、福澤諭吉は芝新銭座の慶應義塾において、悠然と土曜日の日課である『ウェーランド※経済書(The Elements of Political Economy, 1866)』の講義を続けていました。
慶應義塾では、世の中にいかなる変化があっても、学問教育を尊重した福澤の精神を長く伝えるために、5月15日を「福澤先生ウェーランド経済書講述記念日」とし、1956(昭和31)年より記念講演を行っています。
本年は、「“この人民ありてこの政治あるなり”の今日的意味合いを語って、10年」と題し、権丈 善一慶應義塾大学商学部教授が講演いたします。つきましては、イベント欄への掲載および、当日のご取材のほどよろしくお願いいたします。
※フランシス・ウェーランド(1796-1865 米国ブラウン大学 第4代学長)