慶應義塾大学医学部臨床研究推進センター松原由美子特任准教授(地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 研究グループリーダー)、医学部の池田康夫名誉教授らは、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)との共同研究により、皮下脂肪細胞が巨核球を経て血小板に分化することを発見し、このたび、試験管内で安定的に、皮下脂肪組織から血小板を大量に創製する培養技術を確立しました。この技術は、外から遺伝子導入を行う必要がないため、簡易かつ、安全性が高いという優れた特徴を持っています。
なお、この研究成果の早期実用化を目的として、ベンチャー企業「株式会社AdipoSeeds (アディポシーズ)」(所在地:東京都港区、代表取締役:宮崎洋)が2016年7月に設立されています。松原特任准教授らの研究グループが、引き続き、研究開発を慶應義塾大学内で実施する一方で、AdipoSeeds社では、知財管理、海外マーケティング調査等を行い、血小板輸血代替と創傷治癒促進の2つの医療用途による実用化を目指します。
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