生命を理解し、新たな薬を生み出すために
高度な知識と技術を集約する産業の代表格である創薬を支える上で、日本の薬学はこれまで大きな貢献をしてきました。
この伝統を引き継ぐ薬科学科は、有効かつ安全性の高い医薬品の創製、開発、生産、さらには食品、化粧品、環境や衛生分野など薬学関連領域での教育・研究に従事する人材の養成を目的としています。自然科学を学ぶことはもちろんですが、これに加えて薬学としての特徴的科目を学ぶことのできるカリキュラムとなっています。
3年次後半からは、研究室に配属され、指導教員の下で科学者に必要な実践能力・問題解決能力の基盤をつくり、大学院での課題研究につなげます。
カリキュラムの特徴
アントレプレナー育成のために
アントレプレナーシップとは、単に「起業家精神」という意味に留まらず、社会課題を見つけそれを解決するため常に挑戦し続けるマインドとも言えます。薬科学科では将来の多様なキャリアパスを見据えながら、早期体験学習を通じて課題発見力を身につけることで、アントレプレナーシップの育成を行っています。
研究者への大切な第一歩「大学院」、9割が大学院に進学
薬科学科を卒業した学生は毎年9割近くが大学院に進学します。学部卒業後すぐに就職することもできますが、薬や生命にかかわる仕事に携わることを目指す学生にとって、大学院進学は将来への大切な一歩になることでしょう。大学院修了後の進路では、研究職として就職する割合が薬学科卒業生よりも高くなります。
薬学部薬科学科と大学院薬学研究科薬科学専攻は密に連携しており、大学院修士課程を含んだ計6年間のうち、前半が創薬科学や生命科学など、広く薬学に関する知識や技能を学ぶ期間、後半が研究者としてのリテラシー、問題発見・解決能力を実践的に学ぶ期間となっています。また、低学年次から研究者として理解すべき規制やルールを学ぶとともに、公益に対する責任感や倫理観は全期間をかけて醸成していきます。
修士-博士 大学院一貫コース
薬科学科卒業生が進学する大学院の薬科学専攻では、通常5年間かけて修了する修士と博士課程を合計4年間で修了できるコースを設けています。
これは特に優秀な学生を対象とし、研究者としてのグローバルスタンダードである博士を早期に取得することを可能とするものです。このコースに入るには成績基準を突破することのほか、大学院開講科目を薬科学科4年次から先取り履修することが必要ですが、学部入学から8年間で博士学位を取得することが可能です。