慶應義塾

慶應義塾横浜初等部 第7回 地域交流プログラム 「丘の上コンサート」 開催

公開日:2026.10.02
広報室

横浜初等部の講堂にて2026年9月5日(土)、地域交流プログラム 「丘の上コンサート ~声楽アンサンブルの響き~」が開催されました。

横浜初等部では、開校翌年の2014年より地域交流プログラムを毎年開催していましたが、コロナ禍により開催できない状況が続いていました。この度7年ぶりに、7回目となる地域交流プログラムを再開する運びとなり、横浜初等部音楽科教員を含む5名の演奏家による音楽会を開催しました。当日は約500名の地域の方々にご来場いただき、ほぼ満席と大盛況の中での開催となりました。

地域交流プログラム「丘の上コンサート」の様子

入念な準備のもと、司会を横浜初等部主事 白男川学が務め、横浜初等部長 馬場国博による開会の挨拶で幕を開けたコンサートは、前半を日本の作品、休憩を挟んだ後半は世界の作品と、二部構成によって進められました。地域の方々との交流という観点から、お客様にとって親しみやすい作品を選び、さらには歴史的な話を織り交ぜながら、当校の音楽教育の気風を少しでも感じていただけるようにしました。

さて、前半がスタート。最初の曲として選んだ『この道』(作詞 北原白秋・作曲 山田耕筰)を、ピアノの伴奏にのせ、心を込めた四重唱のハーモニーとして披露しました。続いて、懐かしい日本の春夏秋冬の歌をメドレーで綴った作品『ふるさとの四季』を、同じく声楽アンサンブルにてお届けしました。

日本の懐かしい曲をメドレーで綴った四重唱

続いては、慶應義塾大学で学ばれ、『慶應義塾横浜初等部の歌』の作曲者でもある湯浅譲二氏について、お話と歌によりご紹介しました。初等部生にも人気のある『はしれちょうとっきゅう』『ジェット機キューン』他が演奏され、会場は熱気に包まれました。

慶應義塾と湯浅譲二氏との繋がりについて話す横浜初等部音楽科教諭 井谷佳代(ピアノ)
湯浅譲二作曲 「美しいこどもの歌」より『まど』を歌う横浜初等部音楽科講師 高島敦子(ソプラノ)  「こども達には、音楽性の豊かなものを」と湯浅氏は考えていた
東日本大震災後に福島のために書かれた作品『おやすみなさい』(湯浅譲二作曲)を歌う横浜初等部音楽科講師 穴澤ゆう子(メゾソプラノ)  湯浅氏により込められた、これから生きていくこども達、動物、自然、宇宙への希望を歌う

プログラム後半は、舞台を世界へと移しました。

最初はピアノ独奏曲、バッハとショパンのプレリュードから2曲をお聴きいただきました。

国や時代を超えたスピリットを感じていただけるよう、静かなる心で音を紡いでいきました。

ショパン作曲 プレリュード『雨だれ』を演奏する井谷佳代

後半最後を飾る2つのコーナー「世界の名曲(4曲)」「オペラアリア(4曲)」では、ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスの歌手が一人ずつ登場。それぞれの声の特色を生かして表情豊かに演奏を繰り広げました。ピアノ伴奏にのせ、さまざまな言語(ドイツ語、イタリア語、英語、フランス語、ロシア語)で歌曲やアリアをお楽しみいただきました。

ヴェルディ作曲「椿姫」より『燃える心を』 を歌う特別ゲスト(元横浜初等部音楽科講師) 佐藤圭(テノール)
ヴェルディ作曲「シモン・ボッカネグラ」より『悲しい胸の思いは』 を歌う特別ゲスト小田川哲也(バス)

盛大な拍手をいただいた後、横浜初等部愛唱歌『この丘に』(作詩 林望 作曲 千住明)をアンコールとして全員で演奏しました。横浜初等部のために、特別に作られた『この丘に』は、初等部生も、折に触れよく歌っている曲であり、皆が日々学んでいるこの丘で、このように豊かに音楽が奏でられている様子を、地域の方々に感じていただくことができました。美しい響きの中で、お聴きいただいている方々と演奏者の想いが溶け合い、会場が一つとなって、何とも言えない温かな空気に包まれ、「丘の上コンサート」の幕を閉じました。

舞台上でお客様より大きな拍手を受ける出演者

お客様からは、「前奏のピアノが流れ始めるとともに涙が溢れました」「あの小径を帰っていく児童の後ろ姿が思い出され、感激しました」など、たくさんのご感想をいただきました。

終演後、横浜初等部長 馬場国博と主事 白男川学が、お客様をお見送りしている様子

最後になりますが、皆様の多大なるご厚意に支えられ、手作りで再開した「丘の上コンサート」に対しまして、地元自治会様からはお祝いのお花を頂戴し、また多くの皆様より温かい応援と御心をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。このように、地域の皆様と、音楽を通し、心の交流を再開できたことの意義を感じると共に、事前の準備段階からの丁寧な事務作業(チラシ製作、広報、事前受付や参加者名簿作成など)を実施してくださった方々、普段から本校を安全・清潔に維持してくださっている方々、会場や楽器のセッティング、撮影・録音作業などを実施してくださった慶應義塾関係者、そして当日の受付などを手伝ってくださった青葉三田会の皆様、横浜初等部卒業生、本番での舞台照明や音響などを担当してくれた本校教員など、沢山の方々のボランティア精神に支えられ、おかげさまで実り多き会となりました。これからも、地域の方々に支えられながら、緑あふれる豊かな丘を目指してまいります。

地域の方々へ配られたチラシ(回覧板でも周知)  絵は「丘の上」をモチーフに横浜初等部図工科教諭 信時茂が描いたもの
当日、皆様へ配られたプログラム