2025/01/23
1月16日(木)、三田キャンパス北館ホールにて、2024年度の小泉信三記念講座として、木村福成慶應義塾大学名誉教授による講演「地政学的緊張とアジア」が行われました。
講演では、現在、特に米中対立はグローバル・サプライ・チェーン(GSCs)に影響を与えているが、直接的な規制は限られており、世界経済は依然として活発であること、米中の関税戦争やハイテク輸出管理は一部の第3国にはプラスの影響を与えており、特にASEAN諸国は両国と良好な経済関係を保ちながら投資誘致を進めていること等をご説明いただきました。そして、今後の政策変化に対して第3国がGSCsを維持できるかが重要であり、自由貿易を志向する国々が連携して貿易ルールを支える必要があると締めくくりました。参加者は皆熱心に木村名誉教授の講演を聴講し、活発な質疑応答が行われました。
■講演者紹介
1958年生まれ。東京大学法学部政治コース卒業、ウィスコンシン大学経済学部Master of Science、Ph.D.(Economics)。ニューヨーク州立大学オルバニー校経済学部助教授、慶應義塾大学経済学部助教授・教授を経て2024年より同名誉教授・シニア教授。日本貿易振興機構アジア経済研究所所長、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)上級研究フェローを兼任。
■主な著書等
馬田啓一、浦田秀次郎、木村福成編(2023)『変質するグローバル化と世界経済秩序の行方:米中対立とウクライナ危機による新たな構図』文眞堂。 木村福成、グエン・アイン・ズオン、坂田正三、及川景太、岩崎総則、山田康博編(2024)『ベトナムの挑戦:2045年高所得国入りを目指して』勁草書房。
小泉信三記念講座について:
撮影:竹松 明季