3月6日(水)から8日(金)までの2泊3日、学生総合センター企画「福澤先生ゆかりの地を巡るツアー -中津・小国町・杵築-」が開催されました。6年ぶりに中津での開催となった今回は、山内慶太常任理事、都倉武之福澤研究センター准教授を講師に迎え、福澤先生が幼少期を過ごした大分県中津市を中心に、熊本県小国町や大分県杵築市を巡るツアーを実施しました。学部生から博士課程の大学院生まで、さまざまなキャンパスや学部・研究科の塾生14名が参加、3月6日(水)から7日(木)までは奥田暁代常任理事も参加し、塾生たちと交流を深めました。
大分県・中津市の関係者の方にお出迎えいただき、福澤諭吉旧居・福澤記念館から出発したツアーでは、古地図を持って江戸時代の町割りが残る中津の町を散策し、当時と同じ道幅や町の構造から福澤先生が生きた中津を体験しました。城下町の東側に位置する外堀に沿って寺院が集中している寺町周辺の様々な寺院、商家や醸造業が集まった当時の趣を残す建造物がある諸町の街並み、福澤の又従兄ながら福澤の暗殺を企んだ増田宗太郎生誕の地などの史跡を巡り、時に笑い話も交えた解説を聞きながら散策を楽しみました。
1日目の午後から2日目の午前中まで行った中津市の散策のあとは、景観保全のために福澤先生が私財を投じて土地を購入した耶馬渓や、福澤先生の支援を受けて日本の医学発展に貢献した北里柴三郎記念館を訪ねました。3日目は城下町である杵築市の散策と三浦梅園資料館の見学をして、ツアーは終了しました。
福澤先生にとってゆかりの深い土地を訪ね、その思想形成の原点に迫ることによって、慶應義塾の建学の精神について考える貴重な機会となりました。特に夕食後の自由時間は講師・塾生が福澤先生について熱く語り合う様子も見られ、まさに半学半教を体現する旅となりました。
学生総合センターは、例年塾生限定のイベントを企画し、開催しています。今回参加できなかった方は、ぜひ次回の企画を楽しみにお待ちください。