9月27日(金)、信濃町キャンパス2号館11階中会議室にて、「細胞周期の主要な制御因子の発見」によりノーベル生理学・医学賞(2001年)を受賞したティム・ハント博士の講演会が行われました。
この講演会は、慶應義塾大学医学部教員たちと英国リサーチ・イノベーション「BBSRC(生命工学・生命科学研究評議会)」の助成により来塾した医学者たちが、「Aging(長寿・加齢・老化)」に関する共同研究の可能性を探るために開催したワークショップ「Keio Networking Session for Collaborative Research」の企画の一つです。
「Growing Old(老いること/年を取ること)」と題された講演のなかで、ハント博士は、ヴァイスマンやダーウィンをはじめとした生物学史を振り返りつつ、近年の「Aging」に関する研究の飛躍的な進展について解説しました。そして、生殖細胞や老化細胞をめぐる様々な生理的現象について言及しながら、自らの「老いの経験」を踏まえて、まだ大きな謎が残されている「Aging」に対する自分自身の考えを、学生や教職員に向けてユーモアを交えながら熱意を込めて語りました。
また、講演終了後、ハント博士ら英国医学者たちは、信濃町キャンパス2号館9階に開設されたリサーチ&インキュベーション施設 CRIK信濃町を視察し、医学・医療の現場に密着した研究成果の社会実装をめぐって意見交換を行いました。(CRIK信濃町視察の様子はこちら)
※このイベントは、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の支援を受けています。