Keio Object Hubがデジタルアーカイブジャパン推進委員会によるデジタルアーカイブジャパン・アワードを受賞し、8月25日に授賞式が開催されました。
慶應義塾大学は、1990年代に創設された貴重書のデジタルアーカイブに関する取組である「HUMI(Humanities Media Interface)プロジェクト」をはじめ、所蔵資料のデジタル化とそれらの公開・活用に関する取組を継続的に実施してきました。こうしたデジタルアーカイブを含む学内の多様な学術資源を集約したKeio Object Hubは、同大学のデジタルアーカイブに関する取組の中核として、長期的な視点で資料を保存・提供する役割を果たしています。また、5,000以上のコンテンツ に豊富なメタデータを付与し、オープンな二次利用条件(CC BY)で提供しています。こうした長期間の継続的なデジタルアーカイブ活動が高く評価されました。
Keio Object Hub は、慶應義塾のさまざまな人々や組織のサポートのもと、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)が運営しています。
伊藤公平慶應義塾長のコメント
慶應義塾大学では、デジタルアーカイブの黎明期より、学術資料のデジタル化に関する研究と実践に取り組んできました。HUMIプロジェクトが先鞭をつけた貴重書に始まり、現在では、小学校にはじまる一貫教育校から大学まで、文理を問わず多様な専門領域で取組を展開しています。Keio Object Hub は、これら義塾全体の活動によって生み出されたデジタル学術資源を集約し、公開・活用していく基盤です。
この度の受賞は、私どもにとって大きな喜びであり、励みとなります。今後も、現代の、そして未来社会の一員として、デジタルアーカイビング活動の推進に励んで参ります。