6月13日、三田キャンパス南校舎ホールにて、メディア・コミュニケーション研究所春学期公開講座が開催されました。2020~2022年度は、新型コロナの影響で、オンラインや参加者を学内に限定した形式での実施となりましたが、今回、4年ぶりに、一般の方を含めての公開講座(対面開催)を再開。塾生、塾員、高校生、社会人ら約60名が参加しました。
講座では、ジャーナリスト/ファクトチェッカーの古田大輔氏(株式会社メディアコラボ代表取締役)が、「進化するデジタル時代の報道」というテーマで講演。インターネット、スマートフォン、ソーシャルメディア、AIなどのデジタル技術によって世界の情報環境が急激に変化するなかで、報道がどう変わっているのか、国内外の事例を紹介し、ジャーナリズムの未来のためにいま何をすべきなのかについてテンポよく語りました。
後半の質疑では、デジタル報道、ファクトチェック、記者の仕事・教育、天職の探し方など、いろいろな質問が次々とあがり、予定時間が不足するほどでした。講師の古田氏は、最後に、存続の危機にあるとされる日本のニュースメディアについて、「報道という機能は誰かが担わないといけない。必要性をゼロにすることができない業界だ。」と語り、その業界を志す学生にエールを送りました。
次回のメディア・コミュニケーション研究所公開講座は、2023年度秋学期に日吉キャンパスにて開催予定です。