慶應義塾協生環境推進室では、慶應義塾の女性教員のエンパワメントとリーダーシップの促進を目的に、パイロット版として2022年度にメンタリング・プログラムを実施しました。2023年度は正式なプログラムとして始動し、5月31日まで義塾専任教員の参加希望者を受け付けています。
2022年度のパイロット版は、3月には修了式が開催され、伊藤塾長から19組のメンターとメンティーのペア合計38名に修了証が手渡されました。修了式ではそれぞれのペアからコメントが述べられ、メンティーからは所属学部以外のネットワークができたこと、この度の出会いから共同研究の話に発展したといった出来事や、研究室の運営や女性が陥りがちなマネジメントの傾向などについて相談できたことなどのメリットがあげられました。メンターからは、自身の経験を言葉にすることの大切さ、あえて後輩には語ってこなかったことを話せたなどの感想が寄せられ、双方ともに実りのあるプログラムであることが実証されました。奥田暁代常任理事の挨拶では、個と個がつながり、ネットワークとなることの大切さに触れ、引き続き慶應義塾らしいエンパワメントを推進する決意が語られました。
本プログラムは、慶應義塾も加盟する環太平洋大学協会(Association of Pacific Rim Universities)が実施するAsia Pacific Women in Leadershipに参加した教員(WGメンバー)と共に検討を重ね、慶應の特徴に合わせた構成となっています。慶應義塾における「女性リーダー」は、義塾の運営を担う立場に立ち、改革を推進する未来の先導者であると考えています。慶應義塾の草創期からの精神のひとつである「半学半教」の実践による本プログラムでの経験を通じて、より多くの女性リーダーが活躍することが期待されます。