慶應義塾

海外大学院で活躍する Keio University Global Fellow 2022からの報告

公開日:2022.12.07
広報室

2022/12/07

慶應義塾は「石井・石橋基金 慶應義塾教育研究発展事業」の一環で、私費留学に対する助成事業「慶應義塾大学グローバルフェローシップ(私費留学助成)」を行っています。

これは、本学の学部または大学院を卒業・修了し、海外の大学院に学位取得を目的として進学する学生を慶應義塾が応援する制度です。

選考は、留学目的、学修・研究計画、学業成績等をもとに行われ、"Keio University Global Fellow"として採用された学生には、留学にかかる学費・生活費等として最大500万円が支給されます。慶應義塾が進めるスーパーグローバル事業の核となる重点領域(長寿、安全、創造)を念頭に、世界を舞台に活躍できる人材をこれまで以上に国際社会に輩出していくため、海外の大学院への進学にチャレンジする優秀な学生をサポートしています。

以下は、"Keio University Global Fellow 2022"に選ばれた3名による留学先からの報告です。

二荒 麟 君

経済学研究科 在籍

留学先:メリーランド大学(米国)

私は、メリーランド大学の農業資源経済学部で環境経済学を専攻しています。本学部は一般的な経済学部と比べて、環境・開発・農業経済学への専門性の高い学部となっています。

現在はPh.D. 1年目ということもあり、主にコースワークの授業を受けています。その中でも、毎週開かれるEnvironment/Energy Teaという環境経済学に関するトピックのDiscussionに参加するなど、授業の合間に研究活動を行なっています。また、農業資源経済学部と経済学部の両学部のリソースが使え、両学部のセミナーにも出席できるなど、充実した環境にあります。

そして、偶然ではありますが、同じ学部の同級生に、交換留学・ダブルディグリーと計1年半を慶應義塾大学で過ごしたイタリア人がおり、慶應義塾大学を通じた縁を感じています。その上、彼のダブルディグリー時の指導教官と私の学部時代の指導教官が同じ先生でした。

最後に、留学が続けていられるのは、本助成金のお陰です。この場を借りて御礼申し上げます。

メリーランド大学南門
授業の合間でのランチ中。左が慶應義塾大学に交換留学・ダブルディグリーで在籍していたイタリア人、右が筆者。
自宅近く。10月終わりは秋らしくなります。

五十川 拓哉 君

理工学部卒業(2022年3月)

留学先:マサチューセッツ工科大学(米国)

私はマサチューセッツ工科大学(MIT)の博士課程において、量子情報科学の研究を行なっています。現在は、量子系における、仕事や熱などの熱力学的な物理量を、擬確率分布と呼ばれる負や複素数の値をとることができる確率分布を用いて評価するというテーマに取り組んでいます。研究と並行して、固体物理学や統計力学などの授業を履修し、量子情報科学に関する多くのセミナーに参加することで、知見を深めています。自由な時間には、学校の近くを流れるチャールズ川のほとりや、その対岸にあるボストンの街を散歩することが楽しみです。これまで支えてくださった皆様、そして本奨学金への感謝を胸に、充実した日々を過ごしています。

グレートドームとキリアンコート
チャールズ川の対岸に広がるボストンのスカイライン
所属している研究室がある26棟(中央)

鈴木 渓人 君

理工学研究科 修士修了(2022年3月)

留学先:カリフォルニア大学サンディエゴ校(米国)

私はカリフォルニア大学サンディエゴ校電子工学科の博士課程で、3次元コンピュータビジョンについて研究しています。具体的には、点群データから人間の体のセグメンテーションを行う深層学習モデルを構築しているのですが、このモデルを学習させるには正確な教師データが必要となります。しかし、3次元空間で体のパーツをラベルするのは非常に手間がかかるため、私は2次元の教師データだけで学習を行う方法を模索しています。

カリフォルニア大学サンディエゴ校は理工系の分野が特にレベルが高く、優秀な学生と切磋琢磨できる環境なので、日々充実した研究生活を送ることができています。このような環境で経済的な不安なく勉学に専念することができるのは本助成金の支援のおかげです。心から感謝申し上げます。

大学院生用のアパート
ガイゼル図書館
研究室があるFranklin Antonio Hallの前で

※「石井・石橋基金 慶應義塾教育研究発展事業 慶應義塾大学グローバルフェローシップ(私費留学助成)」の2023年度留学予定者を対象とした募集は終了しております。

(本事業事務局:塾長室企画担当)

(参考)