慶應義塾

海外大学院で活躍する Keio University Global Fellow 2021からの報告

公開日:2022.02.02
広報室

2022/02/02

慶應義塾は「石井・石橋基金 慶應義塾教育研究発展事業」の一環で、私費留学に対する助成事業「慶應義塾大学グローバルフェローシップ(私費留学助成)」を行っています。

これは、本学の学部または大学院を卒業・修了し、海外の大学院に学位取得を目的として進学する学生を慶應義塾が応援する制度です。

選考は、留学目的、学修・研究計画、学業成績等をもとに行われ、"Keio University Global Fellow"として採用された学生には、留学にかかる学費・生活費等として最大500万円が支給されます。慶應義塾が進めるスーパーグローバル事業の核となる重点領域(長寿、安全、創造)を念頭に、世界を舞台に活躍できる人材をこれまで以上に国際社会に輩出していくため、海外の大学院への進学にチャレンジする優秀な学生をサポートしています。

以下は、"Keio University Global Fellow 2021"に選ばれた3名による留学先からの報告です。

川元 健右 君

法学部卒業(2020年3月)

留学先:コロンビア大学(米国)

私は現在コロンビア大学東アジア地域研究科の修士課程に在籍しております。特に日本美術史に関心があり、1980年代以降のアメリカにおける日本陶磁の受容の変遷について研究をしています。昨年は美術史の授業の一環で、ニューヨークにあるギャラリーや美術館の倉庫を訪れる機会があり、素敵な東洋美術の数々を目にすることが出来ました。コロンビア大学は長きに渡って日本美術研究に注力してきたため、リソースも充実しており、私にとって最高の研究環境です。素敵な先生方や同期に囲まれ、楽しく充実した研究生活を送れていることを光栄に思っております。

経済的な不安なく勉学に励むことが出来ているのは本奨学金のおかげであり、この場を借りて御礼申し上げます。

同期との食事会(左から三番目)
コロンビア大学のバトラー図書館
東アジア関連の研究をしている大学院生のソーシャルイベント(前列一番右)

清水 祐弥 君

大学院経済学研究科博士課程3年

留学先:ウィスコンシン大学マディソン校(米国)

私は経済学の問題に対して定量的な手法を研究する、計量経済学を専攻しています。ウィスコンシン大学マディソン校は伝統的に当分野に強く、恵まれた環境で学業に取り組むことができています。

経済学ph.D.の初年度はコースワーク中心の生活であり、研究に充てられる時間は限られていますが、合間を見てセミナーに出席したり論文を読んだりしています。年度末には進級のかかった試験があるため、足元をすくわれないようしっかりと準備をしつつ、次年度以降に向けて研究のアイデアを練ることが当面の目標です。

コロナ禍においてもこうして学業に集中できているのは、本助成金のご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。母校の名を冠したフェローに恥じぬよう、今後も研究に励んでまいります。

明けがたの湖とテラス。キャンパス内の憩いの場
図書館内の院生スペース。壁一面がホワイトボードになっており、議論をするのに最適
休暇中、友人と訪れたシカゴにて

阿部 雄志 君

大学院医学研究科博士課程3年

留学先:オックスフォード大学(英国)

私は、英国オックスフォード大学の産婦人科のManu Vatish教授のもとで、ヒト羊水幹細胞の細胞外小胞に関する解析を行っています。細胞外小胞には、マイクロRNAやタンパク質が含まれており、細胞間のコミュニケーションを媒介し、生体内の様々なプロセスに関与していると考えられています。その中でも、私はヒトの羊水から単離されるヒト羊水幹細胞から分泌される細胞外小胞がマクロファージに与える影響に関して、研究を行っています。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、様々な制約を受けることもありますが、日英の多くの皆様のご協力により、研究活動に専念することができています。本奨学金のおかげで、経済的な不安なく、研究に全力投球することができており、この場をお借りして御礼申し上げます。

培養実験の様子
ジョンラドクリフ病院産婦人科病棟
Oxfordの町並み

※「石井・石橋基金 慶應義塾教育研究発展事業 慶應義塾大学グローバルフェローシップ(私費留学助成)」の2022年度留学予定者を対象とした募集は終了しております。

(本事業事務局:塾長室企画担当)

(参考)