6月1日、伊藤公平塾長は、3日間にわたり愛知で開催された「THE アジア大学サミット 2022」に参加しました。テーマは、コロナ禍であってもいかにアジアの大学が急速に変化する世界の要請に応え、今後も社会にとって不可欠な存在であり続けられるのかを模索することです。
伊藤塾長は「大学が安全で持続可能なシステムを構築するにはどこに投資すべきか」と題するパネルディスカッションに参加しました。AUN事務局長のCholtis Dhirathiti氏、OECD東京センターの川口尚子氏、インド大学協会のPankaj Mittal氏ともに、国連のSDGs(持続可能な開発目標)をもとに大学の社会への貢献度を測る「THE世界大学インパクトランキング」をひとつの尺度として議論しました。なお、2022年4月発表の同ランキングでは、慶應義塾大学は6つの目標で世界100位以内に入っています。
また、伊藤塾長は、ノーベル賞受賞者の天野浩名古屋大学教授によるセッションのモデレーターも務めました。天野教授は、産学連携をどのようにイノベーションにつなげるか、VUCA(脆弱、不確実、複雑、曖昧な)と呼ばれる環境の中で、いかに隠れた若手の逸材を見つけるかなどについて語りました。同じく物理学者で長年の友人でもある伊藤塾長は、なぜVUCA環境がそれほど重要なのか、また、いまや世界中に普及した青色LEDで2014年にノーベル物理学賞を共同受賞するに至るまでに、天野教授自身がVUCA環境でどのように研究を進め、どのような利点があったのかについて尋ねました。