5月23日(月)、小林鷹之内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)が本学の量子コンピューティングセンターを視察するため矢上キャンパスを訪れました。
慶應義塾大学量子コンピューティングセンターは、従来のコンピュータでは計算困難とされる問題を解決できると期待される量子コンピューティングについての研究拠点であり、社会や産業界の発展に資する量子コンピュータで解くべき問題を特定し、その目的に向けたソフトとハードを開発することを目指しています。
当センターには「IBM Q ネットワークハブ」が置かれ、IBM社が開発した最先端の量子コンピュータ実機にアクセスすることが可能です。金融、化学、自動車などさまざまな業種のメンバー企業が参加する産学連携の研究拠点となっています。
視察では、「IBM Quantum Network Hub @ Keio University」の設立に携わった伊藤公平塾長同席のもと、量子コンピューティングセンター長 山本直樹理工学部教授より当センターの概要と研究成果を紹介し、IBM Qを用いたプログラミングの実演や量子コンピューティングが半導体、スーパーコンピュータ、AIといった領域に及ぼす効果について研究者から説明がありました。
また、企業から派遣されている研究者も参加して小林大臣との意見交換が行われ、量子コンピューティングの可能性や、世界規模で活発に行われている研究開発競争について、また、緊密な産学連携のありかたや産業への応用についてなどに話題が及び、活発な意見交換がなされました。