福澤諭吉の生涯と慶應義塾の歴史を紹介する「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」が完成しました。慶應義塾史展示館は、単に一私立学校の歴史を振り返る場としてではなく、福澤諭吉と慶應義塾の歴史を近代日本の歩みそのものと位置づけ、数多くの貴重な「実物」と当時の「言葉」でたどる展示施設です。重要文化財である慶應義塾図書館旧館(三田キャンパス)内に設けられました。
常設展示では、アメリカの写真館で撮影された若き日の福澤諭吉の写真や、福澤の著作物、早慶戦のきっかけとなった早稲田大学からの挑戦状や、学徒出陣で出征した学生の遺稿など、入れ替えながら常時100点以上の資料を紹介します。また、慶應義塾にゆかりのある人物を紹介するデジタルコンテンツや、およそ100年前の三田山上の様子を再現した模型なども置かれています。これらの常設展示に加え、年に数回程度特別展を開催する予定です。
慶應義塾史展示館は福澤先生ウェーランド経済書講述記念日である5月15日の開館を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況をふまえ、開館を延期することとなりました。そのため、当初の開館予定日であった5月15日に、長谷山彰塾長、慶應義塾史展示館館長を務める平野隆商学部教授などごく限られた関係者のみで「完成式」を執り行い、慶應義塾史展示館の完成を祝いました。
慶應義塾史展示館の開館日は現時点で未定ではありますが、決まり次第、展示館のウェブサイトでお知らせします。
福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館