3月31日(水)、慶應義塾は宮城県南三陸町との連携協力に関する協定を締結しました。この協定は、南三陸町と慶應義塾が互いに有する森林資源を中心とした自然環境、文化的な資源を活用し、両者が連携協力することにより、地域社会及び教育・研究の充実と相互の発展に寄与することを目的としたものです。
慶應義塾は全国各地に山林を保有しており、その一つである南三陸町「志津川山林」はおよそ50年にわたって慶應義塾の学校林として維持・管理され、南三陸町の皆さまのご協力のもと、教育・研究の場として活用されています。このつながりをきっかけとして、東日本大震災直後には有志の教員・学生による「南三陸プロジェクト」が立ち上げられ、志津川山林を活用した復興支援、学習支援などのボランティア活動が8年間にわたり定期的に行われました。また2015年には、南三陸町、地元の林業家が所有する森林と慶應義塾の志津川山林が一体となって、環境、経済、社会面などからみて適切かつ持続可能な管理が行われている森林に与えられる国際森林認証(FSC認証)を取得しました。
オンラインで南三陸町と三田キャンパスを結び行われた締結式には、南三陸町 佐藤仁町長と長谷山彰塾長、渡部直樹常任理事のほか、長年にわたり南三陸町での教員・学生・生徒の活動を支えてくださっている南三陸町森林組合 佐藤久一郎組合長が出席し、志津川山林を通して深まった南三陸町と慶應義塾の連携を、この協定を機にさらに深化させることを確認しました。