2019/09/20
大学は学問の府であり、学生の人格陶冶をめざす教育の場でもあります。慶應義塾も「気品の泉源、智徳の模範」として全社会を先導することを目的として続いてきました。
大学においては、犯罪はもちろん、いかなる形であっても、人権を侵害し、人間の尊厳を冒す行為が許されてはなりません。
慶應義塾は従来から、ハラスメント防止委員会を設置して、この問題に取り組むとともに、塾生に対して、オリエンテーション、導入教育、学部を超えた人権教育講座などを実施してきました。
そこでは、飲酒、薬物、性犯罪、詐欺商法など人の生命・身体・財産を傷つける行為によって、塾生が被害者にも加害者にもなることのないよう啓発指導を行っています。
また協生環境推進室を設立して、義塾に集うすべての人々が等しくその人格と能力、人間としての価値を認められ、共に義塾の発展をめざして活動できるようサポート体制を整備してきました。
今回協生環境推進室はこれまでの活動を踏まえ、さらなる活動強化をめざして、新たに協生環境推進憲章を制定しました。
慶應義塾はすべての人々が安心して学び、働けるキャンパスの実現に努力します。
義塾に学ぶ塾生、教育に責任を持つ教員、学生支援に当たる職員、義塾の関係者全員が憲章の精神を理解し、課題の解決に主体的に取り組むことを期待します。