慶應義塾大学病院小児科で、昨年8月に268グラム(妊娠24週)で生まれた男児が、2019年2月に生後5か月で同院を退院しました。誕生時は両手に入るぐらいの大きさでしたが、新生児集中治療室(NICU)で呼吸や栄養の管理をしたところ、順調に成長し、自分の力でミルクを飲むことができるようになりました。超低出生体重児の男児は、肺の発達が遅いなどの理由から、女児よりも救命が難しいとされていますが、心配されていた大きな合併症もなく、3238グラムで元気に退院しました。
この男児は、元気に退院した男児としては、世界で一番小さい赤ちゃんです。
アイオワ大学のデータベースThe Tiniest Babiesによると、これまでの世界最小男児は、2009年にドイツで誕生した274グラムの赤ちゃんでした。今回のニュースは、国内のみならず、世界各国でも大きく報道されました。